土曜NHKドラマ ひきこもり先生を見て①~大人の事情、適応指導教室と不登校の居場所。子どもの幸せについて思うこと~ 

子どもにとって何が一番幸せか?

当事者含め、関係する人々には各々の事情があります。これは現実でも一緒です。親が地域や周囲の目が気になり、世間体が悪いから登校を急かしてしまう、などですね。ドラマ内では、校長が健全な学校としてのアピールを目的に、不登校数ゼロを掲げる場面がありました。

そういった事情で、当たり前の答えを見失ってしまうことがありませんか?
つまり、「子どもにとって、何が一番幸せなのか?」という視点です。

一話では、奈々の再登校に際して、ステップルームの担任とスクールソーシャルワーカーのどちらも、「どうして学校に来なくなったのか?」という問いと、それを解決することによっての再登校を目指します。

しかし、陽平のアプローチは異なりました。
彼は奈々の事情を察しても、何も言わずに迎え入れることだけをしました。奈々に「事情を聞かないのか」と聞かれても、頷くだけ。

陽平も元ひきこもりですから、それぞれ事情があるのを知った上で、彼女が今安心して過ごせる場所を提供しようと思ったのでしょう。
彼女の母親は少々荒れていて、怒鳴られることもあり、安心できる場所が必要だったのです。
まずは子どもが元気にならなければ、話を先に進めることはできません。

陽平の寄り添いかたは、傷ついた奈々を元気にさせる第一歩として、非常に良いものだったと思います。迎え入れた場面のあと、奈々は明るく振る舞うことが出来るようになっています。

もちろん、寄り添うだけで全てが解決するかといえば、それは難しいと思います。

それに当事者にとって今が良かったとしても、未来永劫それでいいのかと問われれば、難しい状況も多いでしょう。
高齢になった親とひきこもりの子どもという、いわゆる「80・50問題」が社会問題化しています。
「8050問題」とは? 求められる多様な支援 – 記事 | NHK ハートネット

次回は『ひきこもり先生』の内容を踏まえて、当事者とそれを取り巻く関係者たちが問題にどう接していくのかを掘り下げていきます。