こんにちは、森岡です。
皆さんは2021年放送の土曜NHKドラマ、『ひきこもり先生』をご存知でしょうか?
放送当時から、ニュースサイトやSNSで話題になっていました。
『ひきこもり先生』は、佐藤二朗さんが演じる上島陽平が主人公です。彼は元ひきこもりでしたが、周りの協力を受けながら社会へと復帰していく中で、不登校になってしまった中学生たちと非常勤講師として関わり、彼らが抱える問題に向き合うお話です。
シーズン1は全五話構成で、NHKオンデマンドで見ることが出来るほか、再放送もされています。
また、2022年12月17日・24日にシーズン2の放送が決まっています。不登校に関心を寄せる方は、ぜひご覧になってください。
土曜ドラマ「ひきこもり先生シーズン2」制作開始のお知らせ – NHK
今回は、『ひきこもり先生』の第1話『はじまりの一歩』のあらすじと、
「子供にとって何が一番幸せか?」というテーマで『ひきこもり先生』を考えてみました。
『ひきこもり先生』1話あらすじ
1話は鈴木梨央さんが演じる、家庭環境に問題を抱える不登校生の堀田奈々(以下、奈々)が中心のお話です。
かつて引きこもりだった主人公の上島陽平は、歩道橋から飛び降り自殺しようとしていた奈々を見かけ、必死に止めます。
一方、学校側は校長が「不登校生徒数ゼロ」を掲げ、スクールソーシャルワーカーと適応指導教室(ステップルーム)の担任教師は、生徒達を登校させようと奔走します。
ステップルームの担任とスクールソーシャルワーカーでは、対応の仕方が異なりました。
前者は家庭に赴き、直接当事者に登校を呼びかけます。後者は、家庭環境などの当事者を取り巻く状況から、解決の糸口をつかもうとします。
しかし、どちらも上手くいきませんでした。
そんな中、陽平はたびたび奈々と交流を持ち、事情を聞いたりせずに暖かく迎え、不登校の奈々の居場所を作りました。
最終的に、奈々の心を救ったのは陽平でした。
『ひきこもり先生』が描いているもの
『ひきこもり先生』では不登校になった子ども達だけではなく、
その家族や、学校側の事情についても、各々の視点から描かれています。
学校は教育委員会から不登校生徒数ゼロを求められ、不登校生徒たちを登校させようとします。
スクールソーシャルワーカーとステップルームの担任教師は、不登校生の担任に事情を聞きますが、彼らも忙しさを理由に協力を断ったり、「指導が出来ていないと言いたいのか」と、中々協力を仰げません。
人手が足りないと感じた校長は、元ひきこもりである上島陽平(以下、陽平)を非常勤講師として誘う……というのが1話の物語の大まかな導入でした。
複数の立場から物事を見る、というのは現実だと中々難しいですよね。
各々の事情が知れるというのは、このドラマの大きなポイントの一つです。
