
神奈川県在住 30代 社会人
通っていた中学校に馴染めず不登校になり、1度転校後、卒業まで不登校を経験しました。不登校の経験を今困っている不登校生と保護者に届けたいと思い、不登校支援サイト「ストップオーバー」を始めました。
サイトの編集、コラム記事の執筆を2年以上続けています。

同県在住 30代 社会人
容姿をきっかけでに部活内でいじめられ、夏休み後に学校に行くのがイヤになって中学二年から卒業まで不登校を経験しました。
不登校の経験をプラスに変えて、気楽に人生を過ごしてもらいたい。
自分の経験を今困っている不登校生と保護者に届けたいと思い、不登校支援を始めました。
不登校経験者へのインタビュー、コラム記事の執筆を2年以上続けています。
今回はOBS大分放送の「「どうして学校に行かないの」は絶対NG “SOS”気づくには…子どもたちが『欲しい言葉』『傷つく言葉』(OBS大分放送)」を紹介します。
夏休み、お正月休み、春休みが終わると、不登校になる子供が増加します。
とりわけ夏休み明けの9/1は、自殺に追い込まれてしまう子どもたちが突出して多くなっています。
子どもが登校を渋った時、保護者はどのような言葉をかけ、対応してあげればいいのでしょうか。記事中の医師、生徒、親の言葉をピックアップします。
夏休み明けに感じる、「学校と家のギャップ」
まず記事では、「夏休み明け、学校に行けない「家とのギャップ」 」と題して、長期休み後の不調を訴える子どもが多いことを、医師のコメントを元に紹介しています。
夏休みをはじめ、長期の休みの後は心身の不調を訴える児童・生徒が増える傾向にあります。 長年、子どもたちを診察してきた医師は、その大きな要因として「休みとのギャップでストレスを感じてしまう」 と話します。
休み中、家庭でのんびりとゆっくり過ごせますが、過ごせたら過ごせた分だけ学校に行くハードルが高くなるケースが多いです。みんなが学校に行っているのに、行けないとか…。相対的にしんどさを感じてしまうので、自殺とか不登校になりやすかったりする。
府内大橋こどもクリニック・山口智之院長

自分も中学2年の夏休み明けに不登校になりました。
夏休み中は学校での嫌なことを忘れていたが、「学校に戻ること=現実と直面する」感覚が本当に辛かったです。

自分が不登校になったのも夏休み明けでした。
部活がしんどいとは感じ始めていたが、夏休みは学校がないので、部活以外の悩みがなかったから続けられていた気はします。
学校が始まると、部活だけでなくクラスや勉強など、揺さぶられる事が多くてキャパシティを超えてしまったのかなって感じがしますね。
「9月1日」に追い込まれていく子どもたち
記事では「夏休みが終わる9月1日ごろ、自殺に追い込まれてしまう子どもたちが突出して多くなっています」と、夏休み明けが子どもたちにとって辛い時期であることを記載しています。
医師によれば子どものSOSに耳を傾ける際、注意するべき言い方があるとしています。
良くない例としては『どうして学校行かないの?』という問いかけですね。
実はこれは学校に行かないことを責めているようにきこえてしまう。
府内大橋こどもクリニック・山口智之院長
保護者はお子さんに対する愛情が強ければ強いほど、どうしても登校を強く促しがちになってしまう。そうではなくて『いま何か考えていることあるの?』とか、『何か嫌なことあったの?』とか、お子さんの気持ちに傾聴するような流れを作ってもらえたらいい。
小さな変化を感じ取ってほしいと思います。

保護者が納得してくれず「そんな理由で休むことはない」「なぜいかないの」と言われると自分の苦しみをわかってもらえないどころか、こんなことで悩んでいる自分がダメなんじゃないかと自己嫌悪的な考えに繋がってしまうと思います。
今、自分が渋っている理由が、不登校には値しない「甘え」なんじゃないかと感じ、どうしていいかわからなくなりました。
今思えば、自分にも周りにも甘えていい。考えすぎて苦しくなりすぎることはなかったと思います。

「不登校の理由を知らないと対処できない」と大人は思ってしまう部分があるんじゃないかなとも。
でも実際には、そもそも理由が分かったところですぐにはどうしようもなかったり、本人も理由が分からなかったり、といったケースが多いですね。
親の「どうしたらいいんだろう」という気持ちはわかるけれど、話してもらえるまで待ってみたり、一旦休ませたうえで「学校に行かせようとはしてこないんだな」という信頼を得てから「どうしたの?」「何があったの?」と聞く姿勢が大切かなと思います。
