なぜ読書したほうが「マシ」?
読書しないよりも、したほうが「マシ」だというのは理解できると思います。
しかし実際は、年齢が上がるたびに読書量は減り続けるのが一般的です。
こと子どもにおいても同じで、全国学校図書館協議会|調査・研究|「学校読書調査」の結果 (j-sla.or.jp)によると、中学生は月4冊前後読書をしますが、一方で高校生は月1.5冊程度、そもそも月に本を全く読まない割合が55%を超えるなど、読書離れがはっきりしてきます。
読書をすれば何が「マシ」になるのでしょうか。
何となく「賢くなれる」というイメージでは、中々読書しようと思えませんよね。実は私たちは、読書についてあまり深く考えていないのかもしれません。
「読書力」は何をもたらす?
では、齋藤先生が語る『読書力』は、何をもたらしてくれるのでしょうか?
本書によると、「教養があるということは、幅広い読書をし、総合的な判断を下すことができるようになる……」(50p) とあります。
例えば、私が最近読んだ本にジョージ・オーウェルの『動物農場』があります。
こちらは簡潔に言うと、人間に虐げられていた動物たちが、牧場から人間を追い出して思い思いに生きれる楽園を作ろうとするのですが、一部の私利私欲を働く動物によって、さらにひどい状態になってしまう……という話です。
小説には、社会情勢を物語に置き換えて描いているものが数多くあります。それ自体で歴史の勉強になります。それに先ほどの例で言えば、もし自分のいる部活やグループがこういう状態だったとしたら、何か課題を克服するときの助けになります。
齋藤先生は読書をすることで、思考力が身につくと語っています。
読書力は自分の経験だけでなく、本の著者から学んだ「他者の経験」を用いて考える力をもたらしてくれるのです。
