M-1チャンピオンの高校時代
こんにちは。翔一です。
今回は、ニュースサイト「withnews」の連載シリーズである「#withyou ~きみとともに~」に掲載された記事から、漫才コンビ「霜降り明星」のせいやさんの高校時代のエピソードをご紹介します。



神奈川県出身 30代 社会人
通っていた中学校に馴染めず不登校になり、
1度転校するも卒業まで不登校を経験しました。
不登校の経験を今困っている不登校生と保護者に届けたいと思い、
不登校支援サイト「ストップオーバー」を始めました。
サイトコンテンツのディレクションや、コラム記事の執筆を2年以上続けています。
髪まで抜けるほどのいじめと、人生を変えたコント
霜降り明星は、ボケのせいやさんとツッコミの粗品さんからなる、
実力派漫才コンビ(M-1 2018 チャンピオン)です。
芸能界で活躍するせいやさんですが、高校時代にいじめに遭っていたことを告白しており、メディアでも度々語られています。
- 高校入学後すぐ、自分への「いじられ」といういじめが始まり、どんどんエスカレート
- いじめがキツすぎてストレスから脱毛症になり、髪が抜け落ちた
- 文化祭の劇でお笑いコント「リアル桃太郎」を無我夢中で演じた
- 自分はお笑いに逃げることができたけど、いじめに立ち向かったわけでも跳ね返したわけではない
せいやさんへの「いじり」がエスカレート
せいやさんは92年、大阪生まれ。
中学時代から明るい性格で、既にアマチュアでお笑い活動を始めていました。
高校に入ってからも中学校同様、周囲を笑わせるキャラクターでやっていこうとしたのですが、うまくいかず(スベってしまって)、メインの2、3人からのいじめが始まりました。
机を逆にされたり、足を持って窓からぶら下げられたり。
せいやさんは「なにしてんねん!」とお笑いの精神でツッコみますが、いじめ行為はどんどんエスカレートしていったそうです。

私は読みながら、なぜ大人に相談しないのか?と思いましたが、
せいやさんは「自分がいじめと認定したらいよいよいじめになる。いじられすぎているんだ」と思うようにしていたそうです。
もしその考えが途中で折れていたら…かなり危うい状況だったと勝手ながら思いました。
とにかく負けたくない
そんなすぐ、いじめられてるって思いたないんですよ、人って。
霜降り明星・せいや
いじめって、すぐ「人に相談しろ」とかけっこう言われるんですけど、無理なんですよね、
やっぱり。親から学校で楽しんでるって思われてるのが常なんで、子どもは。
相談するっていうのは、めっちゃ難しいことやと思います。

老若男女問わず、辛いこと、苦しいことを他人に打ち明けるのは難しいことですよね。家族であっても相談できないプライドがあるのが、むしろ当然だと思います。思春期は特に、自分が諦めてしまえば、問題にならないとため込んでしまうんです。
特に、大人を心配させたくない。自分が我慢しなければならない。というのは、
先日掲載した「ひきこもり先生S2」の記事でもテーマになっていたことを思い出します。
せいやさんはそんな状況でも、学校には通い続けたそうです。休み時間は彼らとなるべく離れるよう、図書室やプール裏でお弁当を食べて過ごしたそうです。
とにかく負けたくない。いじめでどうして人生を変えられなきゃあかんねん。という負けん気で耐えていたそうです。ストレスから酷い脱毛症になり、周囲からも休むことを勧められますが、帽子で隠して学校に通い続けます。
『リアル桃太郎』を上演して
高校一年の文化祭で劇をやることになり、いじめグループから冗談半分で「コントを書いてこい」と言われたせいやさん。
1日で一気に作った『リアル桃太郎』をクラスメイトの前で必死に発表し、賛同を得た後、そこから照明、音響、脚本、演出、全部考えて、主役もやって賞も取ってしまいます。
ほんで、ちゃんと賞をとったんですよ。
体育館で表彰式があって、壇上に上がったとき、ノリで言ったんですよ。ちょっとだけ。「ハゲてても、いじめはね返したぞー!」みたいな。ほんなら、みんなが「うぉぉぉー!」って。先生とか僕を心配してくれてた人たちも、すごく沸いてくれて。たぶん人生の分岐点やったかなって、今、思いますね。
霜降り明星・せいや

まるで映画のような場面ですが、笑いの実力で自分自身を証明した、
せいやさんの人生の分岐点ですね。
いじめは「なんか楽しい」?
せいやさんは当時いじめてきた人達とは「人として好きじゃないから」という理由で、今はもう会わないようにしているそうです。
いじめた当人たちは「いじめている意識や、いじめた記憶は全くないだろう」とせいやさんは言います。彼らは「なんか楽しいなあ」と思っていて、逆にいじめられた側は「しんどいなあ」と感じていると。

傷つけたり、貶めたりする行為の理由を
「楽しいから」とするケース、多いと感じませんか?
「いじめをしよう」と思って行為に及んでいないのに、傷つく被害者がいる。
いじめを簡単には無くすことができない原因の1つだと思います。
自分はお笑いに逃げただけだから
withnewsのインタビュアーは「多くの10代は、せいやさんと同じようないじめを受けたとき、ギブアップしてしまう人がほとんどだと思います」と、せいやさんが持ち前の笑いの才能で、いじめをやっつけたような印象を受けたようです。
しかしせいやさんは「笑いは対人の性質のものだから、向かっていったようにいうこともあるけど、跳ね返したわけじゃない。笑いに逃げただけ」と言います。
音楽に逃げる。ゲームに逃げる。睡眠に逃げる。何でもええです。
霜降り明星・せいや
とにかく、そんなやつらに、人生終わらされてたまるかっていう気持ちを持ってほしいですね。

せいやさんは「お笑い」に没頭することで、乗り越えたと言えるのではないでしょうか。
せいやさんの受けたようないじめの構図って、実は多くあるパターンだと思うのです。
いじめ主犯が「いじめをしている」ではなく「楽しいからやっている」場合は、直接やり返すような(暴力以外の手段で)、同じ土俵でリベンジする展開なんて、ほとんどの場合、現実的ではないんですよね。相手には自覚がないんですから。
被害を受けた方が、何か別のことに没頭する、学校を休むなど、
せいやさんの言葉を借りれば「逃げる」が大切な最初の対応だと思います。
10代なんか、ほんまに好きなこと見つけるだけでいい。だから、いじめと闘うことないですよ。大事なこの人生の入り口で、できるだけ傷つかないでほしいですね。
霜降り明星・せいや

せいやさんは、元記事で今の10代に向けて4つのメッセージを送っています。
ぜひ元記事をチェックしてみてください。

せいやさんの普段のひょうきんな振る舞い、漫才からは想像もつかない過去でしたが、
「逃げていい」という言葉は、いじめに対応する際に大切なキーワードじゃないでしょうか。
辛い時、苦しい時はそれを吐き出していいですし、好きなことに逃げてもいい。
まず自分に優しくなること、大切にすることを改めて考える記事だと思いました。
- 高校入学後、「いじられ」というの自分へのいじめがどんどんエスカレートする
- 周囲には相談できなかった。そもそも相談すること自体が難しいと感じていた
- いじめのストレスからひどい脱毛症になり、髪が抜け落ちた。しかし学校には通い続けた
- 文化祭の劇でお笑いコント「リアル桃太郎」を「無我夢中」で演じて表彰してもらった
- 自分はお笑いに逃げることができたが、いじめを跳ね返したとは思っていない
- いじめをした人たちは、今でもいじめをした意識は無いと思う。今後再会することはない
- いじめからは「どんなものでもいいから逃げていい。」







