前回に引き続き、中学2年生から卒業まで不登校になった大下さん(仮名)のインタビュー記事を掲載いたします。
ある不条理な出来事によって順風満帆な学校生活が一変、不登校に。
中高一貫校をドロップアウトした大下さんはどう立ち直り、前を向いて歩けるようになったのでしょうか?
年齢:20代後半
出身地:神奈川
職業:システムエンジニア
趣味:ジムでの筋トレ(※インタビュー中の画像は、大下さんの愛用ダンベルです)
前回のあらすじ
受験で中高一貫校に入った大下さんは、病気が原因で勉強についていけなくなり、学校内のフリースペースに通うように。隣の教室では通常の授業が行われていて、なぜ自分は授業を受けていないのかと負い目を感じていました。
ある日、大下さんはボードゲームの途中で勝負を投げ出してしまいます。大下さんの状況を引き継いだ先生がそのまま勝ってしまい、早い段階で負けたと決めつけた自分には「諦めグセ」がある、と自覚し、いつか簡単に勝負を手放さない自分になりたいと思いました。
不登校から高校へ
やりたいことがない俺が、なぜかイキッていたワケ

その後別の高校を受験して入学するんですけど、
いま思い返してもイキッてるな、って行動をしてて(笑)

そうなんですか(笑)
どうして当時イキってたんでしょうか?

理想の自分と、当時の自分にギャップがあったからだと思いますね。
中学受験に成功し、6年間は勉強も部活も全うした後に、無事高校を卒業する予定でした。
けれど、当時の自分は中高一貫校をドロップアウトしたことで、「諦めグセ」が付いている。

この状況を受け入れられなくて、たびたび極端な行動に出てしまうことがありました。
それが、イキり……ですかね。
今思い返して、ですけど(笑)

自分の辛さなんて、誰にもわかってもらえないって気持ちだったんですかね?

高校に入る時の不安とか期待とか、そういうのがごちゃごちゃになっていて。
ちぐはぐな行動をしていることも多かったし、自分の本心さえもよく分からない。
そういう気持ち全部が辛いけど、分からないから誰かに伝えることもできない。

誰にも伝えられないとなると、辛かったでしょうね。
そんな状況にあった当時の大下さんは、進学先をどうやって決めたんですか?

進学しなきゃとは考えていたんですが、学力の問題を感じていて。
入試を突破する自信が無かったんです。

そんな時に、スクールカウンセラーの方から通信制の高校を紹介してもらって。
そこにしようかなと。

行きたい学校はなかったんですか?

特になかったです。同級生の中には「パティシエになりたい」って、専門学校の高等過程に進学を決めていた人もいました。でも、私はやりたいことを見つけられなくて。

ただ高校には通わないとな、って漠然と考えていただけですね。
だから紹介してもらった学校でいいかな、と。

