認知行動療法がスマホでできる?話題のアプリ『Awarefy』に課金して1ヶ月続けた感想

Awarefyを一ヶ月やってみた!

冒頭であんまりしっくり来なかった……と話しましたが、
具体的になにをやってみてそう思ったのかを以下に記しました。

AwarefyAiとコミュニケーションが難しかった

「Awarefy」にはアプリ専用のチャットボットがついています。
悩みの相談やアプリの使い方について会話出来る注目機能として扱われています。

AwarefyAIの画面

このAIとチャットする仕組みですが、あまり効果的使えませんでした。
ただ適当に相談してみても、思った通りの結果が得られないんですよね。

「最近あった嫌なこと」を話しても、こちらに寄り添ってくれているのか、気遣われた言葉が返ってきます。
貴方の今の感情は~」など、こちらの状況を断定するような言い回しは意図的に避けられていると感じました。

私は推測でもいいから感情を決めつけてほしかったです。
誰かから指摘されてハッとすることって、ありますよね。自分では怒っていないつもりでも「言い方怖いよ、怒ってる?」と言われれば、「あれ、他人から見ると怒っているように見えるのか……」と気付いたり。

自分の状況をAIに伝えたときに、私に寄り添わずに客観的な意見を返してほしかったんです。
そこから思考をスタートさせたかったんですが、聞いても思ったように返してくれませんでした。
むしろ気づかいはいらない! はっきり言ってくれ!
と、AIの断定しない言い回しをわずらわしく感じてしまったんですよね。

例えばChatGPTなど、最近話題になっているチャット対話形式のAIに慣れている人であれば、「〇〇だけど、どうしたらいいですか?」「具体的に教えてください」「例示をしてください」など、考えてほしいことを具体的に表現出来るかもしれません。

結局、AIと対話するスキルが必要だと感じました。

そもそも、自分の感情を言語化出来る人ならAIなんて要らないのでは……? と感じたこともありましたが、この考えは誤りだと気付きました。感情をうまく言語化出来ていなくても、AIに話せば大体ちゃんと伝わります。自分の気持ちを誰かに分かってもらいたい、という需要はAwarefyAIはある程度満たせているんじゃないかなと思います。

私は「はっきり自分の感情を断定してもらいたい」と期待していたせいで、より期待外れだなと感じたのかもしれません。

  • 最小限の表現力で上手に使うとするなら……
    • 自分のコンディションが悪くなる原因がはっきりしていて、その悩みを和らげる方法を話し合う
      • 気分転換をしたくて独り言を聞いてもらう感覚で話してみる
        • 友人から遅刻について怒られたが、どうやって謝ったらいいか
        • 上司から急に仕事を任されたが、スケジュールがキツすぎて理不尽だと思ったときにどう納得するか
    • Awarefyにあるツールの使い方を教えてもらう……など

セルフケアルーティーンについて

ホーム画面

セルフケアルーティーンとは、自分が日々の生活の中でリラックス出来る行動をルーティーンとして登録できる機能です。また、指定の時間にアプリが通知してくれる機能も付いています。

セルフケアを行った結果、気分がどう変化したかをメモすることで自分の気持ちを整理出来ます。
あとで読み返す日記のように扱うことも出来ます。

セルフケアルーティーンは凄くいい……けど

セルフケアルーティーンの実践がおっくうだと思っていましたが、実際はそうでもなかったです。
例えば、セルフケアルーティーンであらかじめ自分の休憩時間を決めておくことで「ルーティーンの時間まで頑張ろう」と仕事にメリハリが付くようになりました。

  • 15時にコーヒー淹れるルーティンを設定しているから、15時まではとにかく頑張ろう……など。
    • 仕事に向き合う集中力が上がったのがはっきりわかった。
    • 休憩時間を決めておくことで、いたずらに休憩回数を増やさない効力もある。

私はこれを今でも使っています。時間通りにリラックスし、感情のリセットが図れるようになったので非常に良かったです。かなりおススメです。

感情メモを書くのが面倒くさい

ただし段々と、リラックスしている時にメモを残すという行為が面倒だと思い始めました。

リラックスしている時に考えごとをしなければならないのか、とダルくなってしまうんですよね。その時の感情を書き記しておき、毎日振り返ることで「自分がどういうタイミングで感情が動くのか」理解出来るようになる。

理屈は分かっているんですが、それよりも書くことの面倒さで受け入れることが出来ませんでした。
むしろ全然関係のないこと、とりとめのないことを書くと良かったのかもしれません。

また、セルフケアルーティーンを記録すること自体もセルフケアルーティーンに入れてしまうのも手だとは思いましたが、結局「書かなきゃならないのか」というダルさを払拭できなかったので難しいかもしれません。アプリへの記録は、人によって相性はまちまちだと感じました。

アンガーログは書くタイミングが難しい

アンガーログのサンプル

アンガーログとは、「怒りやイライラの原因とその時に感じていた自分の気持ち」などを質問形式でメモし、アンガーマネジメントの練習をするために用意されたプログラムです。

私はこのアンガーログ、「書けるとき」と「書けないとき」が明確でした。

例えば、他人に三日前に「映画のチケット取っておいて」と頼みごとをしたが、「どうなった?」と聞いたら「忘れてた」と言われたパターンです。
私は「任せきりだった自分も悪い」と思うのでそれほど怒りません。
しかし相手に同じミスをしてほしくないので「ちょっとだけ怒る」……みたいなシチュエーションは、「自分が怒っている」と自覚しているので冷静です。その時の感情も、はっきりと文章にすることが出来ました。

しかし、「電車で目が合っただけでキレられる」ような、自分に一切非がないトラブルに巻き込まれたときは、怒りをどこにぶつければいいのかよく分かりません。しばらく気持ちが落ち着かず、すぐ文章を書くことは出来ませんでした。それに思い返すと嫌な気持ちになるので、振り返るのにも躊躇しました。

で、本来書きたいのはこの「書けなかった」後者の場合なんですよね。
整理出来ない気持ちをアプリに任せる。

まさしく「自分のメンタル状況のコントロール方法を、代わりに考えてもらうこと」だと思ったんですが……
冷静でないときに書く気は到底起きず、有効活用できませんでした。

後日、自分の感情を整理するために書く、でも問題ないとは思いますが、時間を置いて書いてしまうと「怒ってた理由」や「その時の感情」をはっきり覚えているわけではないので、メモの具体性が欠けていて効果があるようには思えませんでした。

書くこと自体が目的ではなく、感情をコントロールするのが目的だと理解していても、習慣化に失敗しているとモチベーションが下がってくるものでして、長続きしませんでした。

こういう使い方をしてみたかった

というわけで、この記事は私が「Awarefy」を使って失敗した一部始終をお送りしました。
自分の感情にゆっくりと向き合ってみよう、というトレーニングには非常に有用なアプリだと思います。

今回紹介したプログラム以外にも、「認知行動療法」という一貫したアプローチで様々なトレーニングメニューが存在しているので、面白そうだと感じたらぜひ試してみてください。

最後に、こういう使い方をしたかった! というのをまとめました。

  • リラックスするタイミングの習慣化は大切
    • セルフケアルーティーンを使ってアプリに息抜きのタイミングを任せられた
    • 通知ワンタップやウィジェットなどで、ルーティーンを行ったことをすぐに記録出来たら、楽に行動記録を付けられるようになるかも
  • 面倒くさがりにはそれ以上のことが難しかった
    • いっそのことAIに全部喋りかけたらメモ作ってくれる形式になったら楽かもしれない
  • 自分の感情について考えたい人にとってはいいトレーニングになるアプリ
    • 自分の感情を表現出来ているのか、納得できる材料がアプリにないのが難点
    • AwarefyAIに聞いても、優しく諭すように命令されているのか断定はしてこない
    • 先生のような目線で語ってくれるモードなど、役割を選べたらよかったかも
  • 自分の感情に結論を出すのは毎夜のように「一人反省会」でやっている
    • Awarefyを使っても一人反省会の頻度は下がりませんでした!
    • もはや自分で質問を作って答える「一人反省会モード」みたいなのが欲しいです