
神奈川県在住 30代社会人
容姿きっかけで部活でいじめられ、中学二年から卒業まで不登校を経験しました。
不登校の経験をプラスに変えて、気楽に人生を過ごしてもらいたい。
自分の経験を今困っている不登校生と保護者に届けたいと思い、不登校支援を始めました。
不登校経験者へのインタビュー、コラム記事の執筆を2年以上続けています。
増加する不登校の小中学生
こんにちは、ストップオーバーの森岡です。
今回のコラムは最近よくニュースで目にする「不登校児童・生徒の増加問題」について取り上げます。
2023年秋以降、上記のようなニュース記事をネットやTVで目にする機会が多くなっています。記事によれば、令和4年度の文科省調査で不登校の小中学生は29万9048人で過去最多を更新し、前年度から令和4年度の文部科学省調査では29万9048人で過去最多を更新、前年度から22・1%の大幅増となっています。
不登校になった人の学校以外の居場所として、「フリースクール」が各地に設置されていますが、近年の増加を受け、受け皿としての数が不足してきていると言われています。
そもそも不登校に「居場所」がなぜ必要なのでしょうか?学校に通う以外の選択肢があることが、不登校の生徒本人、保護者、学校、学校教育にとってポジティブなことなのでしょうか?
次の章で筆者個人の不登校経験から分析します。
不登校中の居場所〜フリースクールで過ごした筆者の場合〜
私は中学2年の途中から部活での人間関係・いじめが原因で学校に通わなくなり、不登校になりました。学校には卒業まで毎日通うことができず、塾とフリースクールという、ふたつの居場所に身をおいて中学時代を過ごしました。
不登校になったキッカケは以下の記事で詳しく説明しております。
個別指導塾でのエピソード
私は不登校になってからも、ずっと通っていた個別指導塾に通い続けました。
とはいえ通常の時間だと同じ中学の誰に出くわすかわかったものではありません。不安だった私は親と一緒に塾に相談し、まだ生徒たちが来ない昼間の時間帯に面倒を見てもらえるようになりました。
今思えば、通常とはまったく違うやり方だと思います。
よく引き受けてくれたなと感謝しています。
同じ中学の生徒たちと顔を合わせずに済みましたので、特に不登校になってから日が浅い頃は安心して過ごせる場所として、通うのが楽しかったことをよく覚えています。
母親にお弁当を作ってもらい、塾長と会話し、勉強をする……貴重な場所でしたね。
詳しいエピソードは以下の記事で書いておりますので、宜しければこちらもご覧ください。
フリースクールでのエピソード
中学三年生になり、進路を決めたあとのこと。
すでに合格が決まっていた通信制の高校が運営しているフリースクールがあり、友達を作る目的で入りました。
同年代の子たちとゲームをして遊んだり、雑談に花を咲かせたりと、学校とほとんど変わらない感覚で過ごしていました。塾では主に塾長や大学生の講師など、大人としか会話しなかったので、ここが一番大きな違いでした。
塾での生活は大人との会話を学ぶいい経験にはなったものの、やはり同年代と仲良くしたいという気持ちがあったので、フリースクールは楽しい場所でした。

当時フリースクールで仲良くしていた友人が、宇宙科学に興味があると話をしていて、よく科学雑誌の「Newton」の内容を話してくれたのを覚えています。
彼はその後理系の高校に進学したので進路が違いましたが、今でも彼のことはよく覚えていますね。好きなことを将来の仕事にしたいと語る彼のことを、同い年なのに随分先のことまで考えているなと思い、いい刺激になりました。
一方で、フリースクールには毎日勉強するための時間があったのですが、誰が何をやるのか各々が決めてよい自由な方針でした。塾と違い先生がつきっきりで丁寧に教えてくれるわけでもなかったので、先生への印象は正直ちょっと薄かったですね……
私の居場所遍歴まとめ
私が中学時代に過ごした、学校以外の居場所として塾とフリースクールの二ヶ所について説明しました。
大きな違いは以下の通りです。
- 塾は大人たちと交流することがメイン。同年代と会話することはまれだった。
- フリースクールは同年代と交流することがメイン。逆に大人たちへの印象は薄い。
学校に行けない自分にとって、塾やフリースクールといった居場所が必要だった理由もまとめます。
- 塾
- そもそも中学生は親と先生以外の大人と関わることが少ないので、いい社会経験になった。
- 大人に対等に接してもらうことで、自分が認めてもらえているような気がした。
- フリースクール
- 塾では出来なかった同年代と一緒に生活することで、学校で過ごす感覚を取り戻すことが出来た。
- 興味を持ったこと・将来の夢・趣味などの話を友達とすることが出来た。他人の考えを知れたし、自分がどうしたいのか考えるきっかけになった。
今は在宅でもフリースクールに通える?

私は学校に行けなくても塾やフリースクールといった、家・学校とも違う第三の居場所にだいぶお世話になりました。これだけ不登校が増加している昨今、フリースクールが身近に増えていくといいなあと強く思います。

なるほど。自分は不登校でしたけど、フリースクールには行きませんでした。
いくつか見学に行ったところは、昼間からゲームしたり、喋っているだけで。当時の私にはダラダラしている、やるべきことをサボっていると感じてしまいましたね。学校には行けないけど、近所のフリースクールのスタイルも合わないことも割とあるんじゃないでしょうか。

登校型のフリースクールがあわない人は、オンラインで通えるところもあるようですね。
いい時代になりましたね……
オンラインで新しい学びの場を提供する習い事事業をおこなっているSOZOW株式会社が、11月1日から新たに「ボーダレス」フリースクール「SOZOW SCHOOL 小中等部」を開校することを発表した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f938a01b48d90b0353b41a3f139314267d812725
「β版」としてプレ開校していた期間に、すでに485名の子どもたちを集めている。
しかも、SOZOWスクールの受講が小中学校の出席として認定された割合は7割にも及び、この数字は全国のフリースクールの数字を大幅に上回っており、今回の本格開校には大きな期待が寄せられている。

不登校の爆発的な増加に伴って新しい形態のフリースクールも登場しています。
それこそ翔一さんのように、近くのフリースクールが「合わない」人はこういったサービスを探してみてもいいかもしれません。
そしてこういった、新しいフリースクールの形態をニュースに取り上げること自体、社会の不登校への関心の高まりを示していると言えるんじゃないでしょうか。不登校生徒の数が前年度から22・1%の増加、という数字は強烈なインパクトがありますからね。

一方で、こういう新進気鋭のサービスがその後存続するのかどうかについては気になります。
数年単位の定点観測が必要で、ちゃんと居場所として機能したのか、受け皿として現実的であるかは、追った取材がされることが今後につながると思います。
おわりに

- 不登校生徒の居場所の選択肢が増えて、色々試せるようになったのはいいこと
- ニーズに合わせた学びができたり、オンラインであったりと、ひと昔前に比べて選択肢が格段に増えました。
- 学校が合わないし、フリースクールも合わない、という状況の減少に期待できると思います。

- 沢山の選択肢が子供に与えられている、というのが大切だと思います
- 複数の居場所を「お試し」できることで、自分自身で合う合わないを確認しやすくなっていると思いました。



