前回に続き、
中学1年生から卒業まで不登校になった首藤さん(仮名)のインタビュー記事を掲載いたします。
年齢:20代後半
出身地:神奈川県
職業:テーマパークスタッフ
前回のあらすじ
学校に行かなくなってから、フリースクールに通うことになった首藤さん。そこで出会った先輩が通信制の高校に楽しく通っていたのを見て、自分もそういう学校なら通えるかも、と希望を見いだし、進路を決めたそうです。


高校で不登校歴のある仲間と出会って

高校に進学して、改めて学校に通うようになったと思います。
最初は緊張しませんでしたか?

最初は知らない人だらけですから、緊張しました(笑)
でも周りとすぐに仲良くなれて、楽しかったですよ。

中学では、小学校からの繋がりがトラブルを招いた……という話でしたよね?
今回は全校生徒たちがほとんどが初対面だったと思いますが、首藤さんにとっては友達を作りやすかったのではないですか?

そうですね。中学の時とは違って、みんなお互いに面識がありません。
だから自分が過ごしやすいように、新しく人間関係を築くことが出来たんでしょうね。

それに私の高校は、私と同じように不登校経験のある子が多かったんです。
だから、どこに住んでいるか、どの学校に通っていたか、そもそも不登校だったのか。
そういう来歴を持っているというのがお互いの前提になっていたから、コンプレックスを持たなくてよかったんです。

中学と違って、高校ではいじめや嫌がらせなどを心配せずに済んだんですね。
では、また毎日通えるようになったんですね。

そうですね。学校という場所が嫌いなわけではないですし、
通いやすい環境があれば楽しく通えるタイプなので。
中学校で不登校だった首藤さんが、高校で選んだ部活とは

部活動には入りましたか?

生徒会に入りました。

生徒会ですか!
どんな活動内容だったんですか?

校内お知らせの作成や注意喚起、校内イベントの企画運営や、学校説明会もやっていました。

大忙しですね(笑)

そうですね(笑)
先輩や後輩と沢山の行事に関わりました。学校説明会の運営では、受験生に向けて学校の魅力を語ったり、自分が不登校からどう立ち直ったかの体験談を話したり、幅広い活動に参加しましたね。

元々人前に出るのが嫌なタイプではなかったのですが、同じ生徒会の仲間たちとイベントの司会、会場の準備をしているをうちに、「結構やれるな」と自信がつきました。

この時の経験は、大学でも活かせたかなと思っています。

やり切った! という気持ちが自信になりますよね。

