【中高一貫校をドロップアウト】進学校から落ちこぼれて、不登校になった僕。~本当は部活も勉強もしたかったけど、傷つかないように自分に言い訳する日々~ 不登校経験者インタビュー 大下さん#2

前回に続き、中学2年生から卒業まで不登校になった大下さん(仮名)のインタビュー記事を掲載いたします。 ある不条理な出来事によって順風満帆な学校生活が一変、不登校に。
中高一貫校をドロップアウトした大下さんはどう立ち直り、前を向いて歩けるようになったのでしょうか?

前回のあらすじ

大下さんは中2進学時に病気にかかり、4ヶ月近く学校に通えなくなりました。
進学校の勉強に置いていかれ、順風満帆だった学生生活が一変したことにショックを受けました。
勉強が遅れたのは病気のせいで、自分は悪くないと感じた大下さんは、クラスの学習ペースに追いつかせようと放課後に補修を詰め込んだ学校に反発し、更に休みがちになりました。

年齢:20代後半
出身地:神奈川
職業:システムエンジニア
趣味:ジムでの筋トレ(※インタビュー中の画像は、大下さんの愛用ダンベルです)

成績が急降下した中学生活 傷つかないフリが「ひねくれた」?

※大下さんは病気で学校に通えなくなり、上手くいっていた学生生活が一変してしまいました。その頃を境に「ひねくれた」と大下さんは回想しましたが……?

病気をしてしまって、不登校ぎみになったのが中学二年の春先ですよね?
それからずっと、学校に通えていなかったんですか?

大下さん
大下さん

たまに登校することはありましたが、通っていない方が圧倒的に多かったですね。
クラスの皆と同じようには通えなかったです。
中学二年の冬から適応指導教室に通うまで、ずっとそんな感じでした。

ありがとうございます。
ちなみに、先ほど仰っていたひねくれたとは、具体的にどういう感じでしょうか。

大下さん
大下さん

例えば、小テストの結果を見たときですかね。
点数は当然悪いんですが、その結果を気にしてないような態度を取ってしまったり。

点数なんてどうでもいい、という感じでしょうか。

大下さん
大下さん

本当はテストの点数が悪いことを気にしていたんですよ。
でも、「いや、別にだから何?」みたいに、無傷なフリをしていました。
そもそも学校行けてねぇし、テストの点数を取れないのも当たり前じゃない?」みたいな。

当時の大下さんの、病気で学校に通えなくなったせいで勉強に遅れたことを考えると、間違っていないと思います。テストの点数を今後良くしていこう、とは思えなかったんですよね?
何かのせいにする方が、大下さんのショックが少なかったんでしょうか。

大下さん
大下さん

テストの結果を見た瞬間のショックは、そうかもしれません。
だからといって、楽になったとはとても思えなかったです。
「だから何?」って言葉は、自分の正直な気持ちではなかったので。

正直な気持ちというのは?

大下さん
大下さん

本当はみんなと同じ点数を取りたいし、同じレベルで勉強したかったんですよ

たとえ開き直ってもう一度、という気持ちを持っていても、
そもそも病気のせいだとか考えると、力を入れるのが難しくなりますよね。
行動に移しにくい気持ちはとても分かります。

大下さん
大下さん

なんでひねくれた態度を取ってしまうのか、自分でも全然分からなかったんです。

大下さん
大下さん

当時、上手くいかない現状にすごくイライラしていました。本来の気持ちを隠して、不貞腐れることしか出来なくて息苦しいというか、悔しいという気持ちを持っていたと思います。

あの頃は、自分自身をコントロールできていなかったんでしょうね。

どうしたらいいのか、分からなくなっていたんですね。

大下さん
大下さん

でも、どう解消したらいいのか分からなかったんですよ。